なぜ口臭が改善しないのか?

歯周病に代表される歯科疾患への対処はもちろん前提になりますが、口腔内に限局した対応をしているだけでは改善しません。

口臭の原因には唾液が大きく関係しています 。
口臭の発生は「川のにおい」に似ており(ガスは液体から揮発するから)、「唾液の質」「新鮮な唾液の絶え間ない流れ」を意識することが重要です。

酸性体質になると唾液が酸性になるため「唾液の質」が低下します。
「新鮮な唾液の絶え間ない流れ」がなくなると、善玉菌が酸素を消費して酸素不足となり、悪玉菌である歯周病菌などの嫌気性菌の活動が活発化し細菌数も増加してしまいます。

食いしばりによっても口臭が発生します。これは舌が動かない状態が習慣化しているせいで唾液の流れが滞るためです。

なぜ歯石は取ってもすぐに付着するのか?

カルシウム(乳製品)の過剰摂取による異所性石灰化が原因として考えられます。

戦前の日本人は野菜、海藻、小魚などからバランスよくカルシウムをとっていて、牛乳を飲む習慣はありませんでした。ところが、戦後さまざまな理由で学校給食に牛乳が導入され、現在も摂取が推奨されています。
日本人は欧米人に比べてラクターゼ(乳糖分解酵素)が少ないので乳糖不耐症が非常に多く、実は牛乳は体質的に合いません。
乳製品は嗜好品として時々食べるようにして、ミネラル(とくにマグネシウム)を補給することが必要です。

「健康のため…」といって、ヨーグルトを毎日食べていませんか⁉

異所性石灰化とは

異所性石灰化とは
正常骨以外の軟部組織へのカルシウムの非生理的な沈着で 沈着部位によりさまざまな臓器障害をもたらす。
歯石、心筋梗塞、脳梗塞、腎臓結石、白内障など

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