現在の歯科医療(保険診療)が抱える問題

先ず、患者さまと歯科医の双方に「歯科医療に対する誤解」があります。

患者さまの意識は...

「歯を入れること」や「歯を白くすること」など、を目的に歯科を受診し、詰めたり被せたりすると“治療してもらった”と思う

歯科医の意識は...

「人工物を入れることこそが歯科医療」と考えているため、「治す」ではなく「直す」行為に終始している
歯大工として、歯の修理・歯の美容に徹している

その結果、「患者さまと歯科医の双方が物を介してのサービス」に終始するようになります。

なぜ、このような事態を招いてしまうのか??

①成果報酬(出来高払い)である

歯をできるだけ削らないよりもたくさん削って被せた方が、点数が高い
歯の神経を残す治療より取る方が、点数が高い
歯を残すよりも抜歯して人工物(ブリッジ・入れ歯)を入れた方が、点数が高い

②診療の「質」は問われない

ドクターの経験の有無や処置の精度の評価は無く、誰がやっても同じ点数である

③疾病予防に対して保険を適用していない

予防に保険を適用していないため、不要な検査(歯周組織検査、レントゲン撮影)を繰り返すことになる

④カウンセリングだけを実施しても点数がつかない

保険診療では、なるべく時間をかけずにより多くの患者をこなす必要がある

その結果…

不必要な処置への誘導を助長する結果を招く
すぐに歯石を取る
すぐにレントゲンを撮る
すぐに虫歯を削る
すぐに歯を抜く(抜くべきだと薦める)

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