感情と臓器の関係について

日本には「病は気から」という諺がありますが、東洋医学では「感情と臓器が密接に関係している」と昔から考えられています。

例えば、肝臓を傷めていると怒りっぽくなってしまい、胃を傷めていることで考え込むようになります。

「病は気から」の根拠は、観察から

生きている以上、感情に変化はつきものです。健康とは、身体だけでなく心の健やかさも表しますから、感情と病気、そして内臓がつながっているのは、自然なことかもしれません。健康のために、自身の感情に向き合うことはとても大切なことです。

感情と臓器の 5 タイプとは

「木」「火」「土」「金」「水」 の5つに分類しています。

感情と臓器の相関図

あなたはどのタイプ?こんな性格の人は、この臓器に注意!

■イライラしやすい人は「木タイプ」

【要注意】肝(胆のう・目・爪・筋)
肝はストレスのダメージを受けやすい臓器です。過剰なストレスを受けると、体内の「気(エネルギー)」の巡りが停滞して不調を起こしやすくなります。

(代表的な症状)
「筋肉が引きつる」「涙目になる」「生理不順」「視力が減退する・目が充血する」「爪がもろくなる」

(肝にトラブルが出やすい人の特徴)
肌は青みを帯びていて、脂性で化粧が乗りにくい
頭は小さめ、顔は長め
肩幅が広く、手足は小さめ
便秘がち

■豪快・陽気な人は「火タイプ」

【要注意】心(小腸・舌)
心は血液循環のほか、精神を安定させる働きもあります。
そんな「心」ですが、別名「恋愛の臓器」とも言われています。
喜びが強すぎると、興奮状態が続き、眠れなくなるなどの不調につながります。

(代表的な症状)
「舌が赤くなる」「ちょっとしたことで汗をかく」「げっぷが出やすくなる」「力なく笑う」

(心にトラブルが出やすい人の特徴)
肌は赤みを帯びていて、敏感で荒れやすい
頭は小さめ、顔つきは細い
均整が取れていて、手足は小さめ
不眠がち

■悩みのスパイラルにはまりやすい人は「土タイプ」

【要注意】脾(胃・口唇・肌肉)
脾は、飲食物を消化・吸収し、生命活動の源となる気血を生成して全身にめぐらせる働きを担います。いつまでもくよくよと思い悩んでいると、胃がもたれて食欲不振になるのはこのためです。また、甘味が欲しいときは胃腸が弱っているサインなので食べ過ぎないように注意が必要です。

(代表的な症状)
「口のねばり・口内炎」「よだれが出やすい」「唇の炎症」「しゃっくりが出る」

(脾にトラブルが出やすい人の特徴)
肌は黄色みを帯びていて、ハリがない
頭は大きめ、丸顔
均整が取れていて、肉付きが良い
胃腸トラブルが多い

■落ち込みがちで繊細な人は「金タイプ」

【要注意】肺(大腸・鼻・皮膚・毛)
肺は呼吸を司り、身体の免疫力とも深く関わる臓器です。呼吸により他の臓腑に新鮮な気を送り、全身の気血を調節する働きがあります。呼吸には、皮膚呼吸をおこなう「皮膚」、息の通り道である「鼻」も含まれています。

(代表的な症状)
「鼻水が出やすくなる」「咳が出やすくなる」「体毛が濃くなる」

(肺にトラブルが出やすい人の特徴)
肌は色白で、乾燥しがち
頭は小さめ、エラが張っている
肩幅が狭く、手足は短め(身体の線が細い)
のどの乾燥や鼻づまりが多い(アレルギー体質)

■あがり症、臆病な人は「水タイプ」

【要注意】腎(膀胱・生殖器・内分泌・骨・耳・髪)
腎は生命のエネルギー源を蓄え、泌尿・生殖・発育など多くの役割を担う臓器です。 ささいなことで大げさに驚いたり、常に何かに怯えている人は、腎臓系のトラブルを抱えている可能性があります。 恐い思いをすると失禁してしまったり、緊張時にトイレに近くなるのも、腎臓と恐れの感情が深く関係しているからです。

(代表的な症状)
「骨の発育が悪い・骨がもろくなる」「精力の減退・耳が遠くなる」「抜け毛や白髪が増える」

(腎にトラブルが出やすい人の特徴)
肌は黒ずんでいて、吹き出物ができやすい
頭は大きめ、彫りが深い
肩が小さく、足が長い
むくみやすい

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